オルフの『カルミナ・ブラーナ』について †
カール・オルフ作曲の『カルミナ・ブラーナ~楽器群と魔術的な場面を伴って歌われる、独唱と合唱の為の世俗的歌曲集』(1936年作曲、1937年初演)の各楽曲の12世紀のオリジナルの楽曲を聴くことができないだろうか。。
オリジナルのカルミナ・ブラーナにはCB番号(たぶんカルミナ・ブラーナ番号?)というものが付いている。これに紐付けされていないのだろうか?と思い調べてみた。
ヨッフム指揮によるDG国内盤の対訳(呉茂一氏訳)を見るとS・1とかA・99とかのように原詩番号というものがあり、Sはセーリア(まじめな歌)、Aは恋・酒・戯れの歌でその後の番号がCB番号なのだろうか。
例えば第2部『酒場で』の3曲目「わしは院長さまだぞ」はA.196とあるけれど、ピケットのオリジナル抜粋盤にあるCB196「酒場にいる時には」に院長さま云々の歌詞は出てこなかった。やっぱりオルフ版とオリジナルCB番号は対応できないのかな。。。
曲番 | 題名 | 原詩番号 |
■ | 運の女神、全世界の支配者なる | |
1. | おお、運の女神よ | S.1 |
2. | 運の女神の傷手を | S.77 |
■ | 第1部:初春に | |
3. | 春の愉しい面ざしが | A.101 |
4. | 万物を太陽は整えおさめる | A.99 |
5. | 見よ、今や楽しい | A.106 |
■ | 芝生の上で | |
6. | おどり | |
7. | 森は花さき繁る | A.112 |
8. | 小間物屋さん、色紅を下さい | S.203 |
9. | 円舞曲 ここで輪を描いて回るもの、おいで、おいで、私の友だち | A.129a |
10. | たとえこの世界がみな | A.108a |
■ | 第2部:酒場で | |
11. | 胸のうちは、抑えようもない | S.172 |
12. | むかしは湖に住まっていた | A.92 |
13. | わしは院長さまだぞ | A.196 |
14. | 酒場に私が居るときにゃ | A.175 |
■ | 第3部:愛の誘い | |
15. | 愛神はどこもかしこも飛び廻る | A.60より |
16. | 昼間も夜も、何もかもが | A.81より |
17. | 少女が立っていた | A.120 |
18. | 私の胸をめぐっては | A.141 |
19. | もし若者が乙女と一緒に | A.144 |
20. | おいで、おいで、さあ来ておくれ | A.136 |
21. | 天秤棒に心をかけて | 43の7 |
22. | 今こそ愉悦の季節 | A.140 |
23. | とても、いとしい方 | A.43の9 |
■ | ブランツィフロール(白い花)とヘレナ | |
24. | アヴェ、この上なく美しい姿 | A.50の8 |
■ | 運の女神、全世界の支配者なる | |
25. | おお、運の女神よ | S.1 |
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