この歳にもなって…シューベルトの冬の旅にどれだけ励まされることか…木枯らし吹く夜の街を黙々と歩くよう…
シューベルトの歌心…何度も何度も繰り返して…まだ歌っていたい、まだ終わりたくないって…なんて素敵なんだろう…(涙
シューベルトの音楽、一つのメロディを歌い繋いで、ナイーブに彩りを添えて、次から次へと泉のように歌が溢れてくる…例えばロザムンデの主題だって劇音楽版と弦楽四重奏曲で同じメロディなのに、あんなに彩りが違う…天才だから、って一言で言うのは簡単だけれど、その柔らかさを私も持って生きたい。
シューベルトの絶筆とされるザイドル詩による「鳩の使い」が、最近よく歌曲集『白鳥の歌』から外されるのは何故だろう、と検索してみたら「あまりに色合いが違うため」とあった。もっと学術的な研究成果なのかと思ったら…でも本当に色合い違う?!ホントに自分の心で聴いてる?!と思ってしまうorz
私は「鳩の使い」はただの明朗というよりも、一番深く苦悩した人が一番温かくなれるというか…ハイネの隔世の世界を観た人間の帰還のようなものを感じます。シューベルトが私のもとに帰って来てくれた、という一縷の喜びというか…あぁ。。(涙
白鳥の歌の最後にはザイドル詩の「鳩の使い」を歌ってほしい。あと、ちゃんと本編扱いでハイネ詩の歌の後に拍手を挟まないで歌ってほしい。あと、レルシュタープ詩のどこかにD.945の「秋」という一曲を付け加えてほしい。この3詩人揃ってこそ白鳥の歌(注文多いw)。