ヴェルディ・讃 †
ヴェルディ讃。私は指揮者で聴いてしまうたちなのだけれど。セラフィンの椿姫、トスカニーニの仮面舞踏会、アバドのシモン・ボッカネグラ、サンティーニのドン・カルロ、カラヤンのアイーダ、カルロス・クライバーのオテロ、ジュリーニのファルスタッフ…現代人はなんて贅沢なんでしょう。。
ナブッコが若きヴェルディの妻子を失う悲しみのどん底から立ち上がって作られた作品であること。この台本がなかったら後の大オペラ作家ヴェルディは無かったかもしれないこと。ナポレオン軍とロシア軍に苛まれたイタリアの傷ついた心に『行け、我が思いよ、黄金の翼にのって』が希望の歌になったこと。
人間の強く美しい精神力を音楽で鮮やかに描ききったヴェルディ、万歳!
ヴェルディの愛聴盤メモ(その1) †
第1作「オベルト、サン・ボニファーチョ伯爵」(1837~38/1839初演)[2幕4場]A.ピアッツァ/T.ソレーラ改訂台本 †
全曲盤 †
- サミュエル・レイミー、マリア・グレギーナ、ヴィオレッタ・ウルマーナ、サラ・フルゴーニ、スチュアート・ニール、ネヴィル・マリナー、アカデミー室内管弦楽団、他、1996年PHILIPS。
第2作「1日だけの王様、または偽のスタニスラオ」(1840/1840初演)[2幕5場]F.ロマーニ(T.ソレーラ改編?)台本 †
全曲盤 †
- フィオレンツァ・コッソット、ホセ・カレーラス、ジェシー・ノーマン、ランベルト・ガルデッリ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、アンブロジアン・シンガーズ、他、1973年PHILIPS。
第3作「ナブッコ(ナブコドノゾル)」(1840~41/1842初演)[4幕7場]T.ソレーラ台本 †
全曲盤 †
- エレナ・スリオティス、ティート・ゴッビ、ブルーノ・プレヴェーディ、ランベルト・ガルデッリ、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、同合唱団、他、1965年DECCA。
- マッテオ・マヌグエッラ、ヴェリアーノ・ルケッティ、ニコライ・ギャウロフ、レナータ・スコット、エレーナ・オブラスツォワ、ロバート・ロイド、リッカルド・ムーティ、フィルハーモニア管弦楽団、アンブロジアン・オペラ合唱団、他、1978年EMI。
序曲 †
- ジュゼッペ・シノーポリ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、1983年PHILIPS。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、1993年SONY。
第1幕より、ヘブライ人たちの合唱「祭りの晴れ着がもみくちゃに」 †
- シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、同合唱団、1962~88年PHILIPS。
- クラウディオ・アバド、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1974~81年DG。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
第3幕より、ヘブライの捕虜たちの合唱「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」 †
- アルトゥーロ・トスカニーニ、NBC交響楽団、ウェストミンスター合唱団、1943年RCA。
- 「平和を願う一人の人間として指揮棒で戦ったトスカニーニ」(諸石幸生氏)の歴史的な演奏の記録。
- シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、同合唱団、1962~88年PHILIPS。
- クラウディオ・アバド、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1974~81年DG。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
- ベルナルト・ハイティンク、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、同合唱団、1989年EMI。
第4作「十字軍のロンバルディア人(第1回十字軍のロンバルディア人)」(1842~43/1843初演)[4幕11場]T.ソレーラ台本 †
全曲盤 †
- クリスティーナ・ドイテコム、プラシド・ドミンゴ、ルッジェーロ・ライモンディ、ジェローム・ロ・モナコ、ランベルト・ガルデッリ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、アンブロジアン・シンガーズ、他、1971年PHILIPS。
第3幕より、行軍の合唱「エルサレムへ!エルサレムへ!」 †
- シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、同合唱団、1962~88年PHILIPS。
- クラウディオ・アバド、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1974~81年DG。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
第4幕より、十字軍兵士と巡礼の合唱「おお主よ、ふるさとの家々を」 †
- シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団、同合唱団、1962~88年PHILIPS。
- クラウディオ・アバド、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1974~81年DG。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
第4a作「イェルサレム」※「十字軍のロンバルディア人」の改作、仏語版(1847/1847初演)[4幕11場]ロワイエ,ヴァエズ台本(仏語) †
全曲盤 †
- マリーナ・メシェリアコワ、マルチェッロ・ジョルダーニ、ロベルト・スカンディウッツィ、ファビオ・ルイージ、スイス・ロマンド管弦楽団、ジュネーヴ大劇場合唱団、他、1998年PHILIPS。
第5作「エルナーニ」(1843~44/1844初演)[4幕5場]F.M.ピアーヴェ台本 †
全曲盤 †
- ジョーン・サザーランド、ルチアーノ・パヴァロッティ、リチャード・モートン、レオ・ヌッチ、パータ・ブルチェラーゼ、リチャード・ボニング、ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団、同合唱団、他、1987年DECCA。
第3幕より、謀反人達の合唱「いま一度目覚めるのだ、カスティリアの獅子よ」 †
- クラウディオ・アバド、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1974~81年DG。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
第6作「二人のフォスカリ」(1844/1844初演)[3幕8場]F.M.ピアーヴェ台本 †
全曲盤 †
- ピエロ・カプッチッリ、ホセ・カレーラス、カーティア・リッチャレッリ、サミュエル・レイミー、ヴィンチェンツォ・ベッロ、ランベルト・ガルデッリ、オーストリア放送交響楽団、同合唱団、他、1976年PHILIPS。
第7作「ジャンヌ・ダルク」(1845/1845初演)[プロローグと3幕6場]T.ソレーラ台本 †
全曲盤 †
- モンセラート・カバリエ、プラシド・ドミンゴ、シェリル・ミルンズ、キース・アーウェン、ロバート・ロイド、ジェイムズ・レヴァイン、ロンドン交響楽団、アンブロジアン・オペラ・コーラス、他、1972年EMI。
序曲(シンフォニア) †
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、1993年SONY。
第8作「アルツィラ」(1845/1845初演)[プロローグと2幕6場]S.カンマラーノ台本 †
全曲盤 †
- マリーナ・メシェリアコワ、ラモン・ヴァルガス、パオロ・ガヴァネッリ、ファビオ・ルイージ、スイス・ロマンド管弦楽団、ジュネーヴ大劇場合唱団、1999年PHILIPS。
第9作「アッティラ」(1845~46/1846初演)[プロローグと3幕7場]T.ソレーラ,F.M.ピアーヴェ台本 †
全曲盤 †
- ルッジェーロ・ライモンディ、クリスティーナ・ドイテコム、カルロ・ベルゴンツィ、シェリル・ミルンズ(Br)、ランベルト・ガルデッリ、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、アンブロジアン・シンガーズ、他、1972年PHILIPS。
第1幕への前奏曲 †
- ジュゼッペ・シノーポリ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、1983年PHILIPS。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、1993年SONY。
プロローグより、「怒号と略奪と」 †
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
プロローグより、「あまたの森の王」 †
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
「空の果てしない蒼穹」 †
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
「誰が心に光をもたらすでしょうか」 †
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
第10作「マクベス」(1846~47/1847初演/1865改訂=仏語)[4幕10場]F.M.ピアーヴェ,A.マッフェイ(改訂版=C.ニュイテル,A.ボーモン仏語訳)台本 †
全曲盤 †
- シャーリー・ヴァーレット、ステファニア・マラグ、プラシド・ドミンゴ、アントニオ・サヴァスターノ、ジョヴァンニ・フォイアーニ、ピエロ・カプッチッリ、クラウディオ・アバド、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、他、1976年DG。
- フィオレンツァ・コッソット、シェリル・ミルンズ、ルッジェーロ・ライモンディ、ホセ・カレーラス、リッカルド・ムーティ、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、アンブロジアン・オペラ合唱団、他、1976年EMI。
第1幕への前奏曲 †
- ジュゼッペ・シノーポリ、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、1983年PHILIPS。
第1幕より、魔女の合唱「ここで何をしていたのだい?いってごらん!」「行ってしまった!」 †
- クラウディオ・アバド、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1974~81年DG。
第4幕より、スコットランド亡命者の合唱「しいたげられた祖国」 †
- クラウディオ・アバド、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1974~81年DG。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座管弦楽団、同合唱団、1986~91年EMI。
バレエの情景 †
- リッカルド・シャイー、ボローニャ市立歌劇場管弦楽団、1986年DECCA。
第11作「群盗(イ・マスナディエーリ)」(1847/1847初演)[4幕8場]A.マッフェイ台本 †
全曲盤 †
- ジョーン・サザーランド、フランコ・ボニゾルリ、マッテオ・マヌグエッラ、ジョン・ハリス、サミュエル・レイミー、リチャード・ボニング、ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団、同合唱団、他、1982年DECCA。
前奏曲 †
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、1993年SONY。
第12作「海賊」(1845~48/1848初演)[3幕7場]F.M.ピアーヴェ台本 †
全曲盤 †
- ホセ・カレーラス、モンセラート・カバリエ、ジェシー・ノーマン、ランベルト・ガルデッリ、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、アンブロジアン・シンガーズ、他、1975年PHILIPS。
第13作「レニャーノの戦い」(1848/1849初演)[4幕7場]S.カンマラーノ台本 †
全曲盤 †
- カーティア・リッチャレッリ、ホセ・カレーラス、マッテオ・マヌグエッラ、ニコラ・ギュゼレフ、ハンネス・リヒテンベルガー、ディミトリ・カヴァコス、ジョナサン・サマーズ、アン・マレイ、ランベルト・ガルデッリ、オーストリア放送交響楽団、同合唱団、他、1977年PHILIPS。
序曲(シンフォニア) †
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、1993年SONY。
第14作「ルイザ・ミラー」(1849/1849初演)[3幕7場]S.カンマラーノ台本 †
全曲盤 †
- モンセラ・カバリエ、アンナ・レイノルズ、ルチアーノ・パヴァロッティ、シェリル・ミルンズ、ボナルド・ジャイオッティ、ペーター・マーク、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・オペラ合唱団、他、1975年DECCA。
- プラシド・ドミンゴ、グィン・ハウエル、エレーナ・オブラスツォワ、レナート・ブルソン、カーティア・リッチャレッリ、ロリン・マゼール、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、同合唱団他、1979年DG。
序曲 †
- ジュゼッペ・シノーポリ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、1983年PHILIPS。
- リッカルド・ムーティ、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、1993年SONY。
第15作「スティッフェーリオ」(1850/1850初演)[3幕5場]F.M.ピアーヴェ台本 †
全曲盤 †
- シルヴィア・シャシュ、ホセ・カレーレス、マッテオ・マヌグエッラ、マリア・ヴェヌーティ、トマス・モーザー、ラインベルト・ガルデッリ、オーストリア放送交響楽団、同合唱団、他、1979年PHILIPS。
第15a作「アロルド」※「スティッフェーリオ」の改作(1857初演)[4幕5場]F.M.ピアーヴェ台本 †
全曲盤 †
- キャロル・ヴァネス、ニール・シコフ、パオロ・ガヴァネッリ、ファビオ・ルイージ、フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、同合唱団、他、1997年PHILIPS。
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